むさしの逍遥会は登山、ハイキング、街歩きを楽しむ中高年グループです。

山旅、南アルプス

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甲斐駒ヶ岳


地域南アルプス 甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳
コース仙流荘前~バス~こもれび山荘(泊)
~仙水峠~甲斐駒ヶ岳~双児山~こもれび山荘(泊)
~小仙丈ヶ岳~北沢峠~バス~仙流荘前
実施日2016年8月31日~9月2日
歩行時間(休憩含む)甲斐駒ヶ岳 10時間40分 標準コース時間(7時間10分)
小仙丈ヶ岳まで往復 6時間30分 標準コース時間(5時間)
天候晴れ
更新2019/6/8:コース地図・高低図を追加。写真を追加、写真一部を大伴に変更。
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コース概要

南アルプス北部に位置する甲斐駒ヶ岳(2967m)に登頂し、次の日仙丈ヶ岳(3033m)の稜線を散歩する。いずれも北沢峠から出発し北沢峠に戻ってくる。
下記地図は甲斐駒ヶ岳の歩行ルートを表示している。翌日の小仙丈ヶ岳までの歩行は省略している。

甲斐駒ヶ岳コース地図、高低図

初日 長野県伊那市仙流荘~北沢峠

仙流荘は温泉宿泊施設であり、日帰りの温泉利用、食事、土産物の購入が楽しめる。甲斐駒ヶ岳登山口の北沢峠へはここからマイクロバスが2時間に1本程度出ている。道路は全て舗装されており、約1時間で北沢峠に着く。宿泊するこもれび山荘はバス停のすぐ近く。北岳麓の広河原方面からのマイクロバスもこの北沢峠まで来ている。
車窓からは鋸岳の眺望が楽しめる。野生の猿や熊が目撃されることもある。

長野県仙流荘前バス停
長野県仙流荘前バス停

ここから2時間に1本のマイクロバスに乗り北沢峠に向かう。いい天気。

中ノ川乗越(鋸岳南東部)
中ノ川乗越(鋸岳南東部)

車窓から鋸岳を望む。運転手さんが鹿ノ窓を教えてくれたのだがよく分からなかった。


北沢峠
北沢峠

1時間ほどで北沢峠着。標高2030mだが木がうっそうとしている。

こもれび山荘(旧長衛荘)
こもれび山荘(旧長衛荘)

バス停すぐ近くのこもれび山荘、今日はここに宿泊。


こもれび山荘内の様子
こもれび山荘内の様子

寝るところは、一人分一畳程度のスペースが一つ一つカーテンで区切られており快適。更衣室もある。トイレは水洗で清潔。

こもれび山荘の夕食
こもれび山荘の夕食

ハンバーグ。夕食の後、次の日の朝食と昼食がお弁当で渡される。


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2日目 こもれび山荘~仙水峠~甲斐駒ヶ岳~双児山(ふたごやま)~こもれび山荘

4時半朝食、5時40分出発。晴れ。森の中を下って長衛小屋の前を通り、しばらく川筋の道を登って行くと仙水小屋が現れる。苔むした道や露岩帯を通り仙水峠に着く。

こもれび山荘の朝食
こもれび山荘の朝食

朝4時から味噌汁が提供される。前の日に渡された朝食弁当を食べる。早立ちの人には嬉しいだろう。

長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)
長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)

出発して10分。明るくなってきた。


仙水小屋
仙水小屋

宿泊客は出発した後なのだろう。人の気配なし。

苔生した山中
苔生した山中

地面が苔に覆われた場所があった。


露岩と摩利支天
露岩と摩利支天

仙水峠に向かいゴロゴロの露岩帯を進んでいると甲斐駒ヶ岳と摩利支天が現れた。

仙水峠
仙水峠

ここから北の方向(左)に折れ、急登が始まる。


仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳

仙水峠を過ぎ南西に仙丈ヶ岳が大きく見えてきた。


間ノ岳
間ノ岳

南に間ノ岳

地蔵岳
地蔵岳

南東に早川尾根と地蔵岳のオベリスク


駒津峰
駒津峰(こまつみね)

駒津峰(こまつみね)2740mに着いた。北沢峠からの道と交わる広場。森林限界を超えたので展望がすばらしい。

甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳

駒津峰から甲斐駒ヶ岳頂上部を見上げる。


鳳凰三山と富士山
鳳凰三山と富士山

鳳凰三山の向こうに富士山が見えてきた。


北岳、間ノ岳
北岳、間ノ岳

駒津峰から見る北岳と間ノ岳


六方石(ろっぽういし)
六方石(ろっぽういし)

駒津峰から摩利支天に向かうように付けられたトラバース道を行く。大きな岩がゴロゴロし難易度が高い。鎖などは付けられていない。巨岩の間を頭を擦らないように歩く。

摩利支天、甲斐駒ヶ岳頂上への分岐
摩利支天、甲斐駒ヶ岳頂上への分岐

右(写真では前方)へ行くと摩利支天、今回は行っていない。ガスが掛かってきた。


頂上へ続くザレ場
頂上へ続くザレ場

砂礫と大きな石とはい松が頂上まで続く。

頂上へ続くザレ場
頂上へ続くザレ場

砂礫と大きな石が続く。


甲斐駒ヶ岳頂上に着きました
甲斐駒ヶ岳頂上に着きました

頂上は広い。ガスがかかってきて視界いまひとつ。10名ほどの登山者で賑わっていた。

こもれび山荘のお弁当
こもれび山荘のお弁当

夕べ渡されたお弁当。鶏の照り焼きと卵焼き。


ヤマハハコ
ヤマハハコ

花はあまり見なかった。

こもれび山荘の夕食
こもれび山荘の夕食

体調が悪く箸が進まなかった。


頂上に30分ほど滞在し下山開始。ガスに巻かれているため展望は良くない中を慎重に下る。途中六方石付近で雷鳥を見た。 駒津峰まで下ったがかなり疲れた。さらに双児山まで下ったところでヨレヨレの状態だ。足はこむらかえしを起こしそうだし、頭が痛い。 さらに吐き気もする。転倒しないようゆっくり歩いた。こもれび山荘16時20分着。10時間40分の歩行だ。標準コースタイムは7時間10分だから遅すぎ。 夕食は5時からだが食欲がなく少ししか食べられなかった。それに足がけいれんしそうだ。明日の仙丈は無理だな。

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3日目 こもれび山荘~小仙丈岳手前~北沢峠~バスで帰路

晴れ 出発時の気温9度C。 足の痛みは無くなり、食欲もある。しかし昨日のことを考えると仙丈往復は無理だろう。途中で引き返すつもりで5時55分出発した。 展望の良い小仙丈ヶ岳の尾根伝いに高度を上げる。

大滝頭
大滝頭(おおたきのあたま)

小仙丈ヶ岳に向かう登山道、馬の背への分岐点


甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳

小仙丈ヶ岳手前で北東に甲斐駒ヶ岳を望む。8時45分頃。既にガスが東から上がってきている。


鋸岳、奥に八ヶ岳
鋸岳、奥に八ヶ岳

小仙丈ヶ岳手前で北に鋸岳、その奥に八ヶ岳を望む


鳳凰三山
鳳凰三山

東に鳳凰三山、地蔵岳のオベリスクが尖っている。


小仙丈ヶ岳
小仙丈ヶ岳

小仙丈ヶ岳を見上げる。多くの登山者が見える。


富士山、北岳
富士山、北岳

南東に富士山、北岳


高度を上げるにつれ、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳、富士山、八ケ岳、北アが見えるようになった。 素晴らしい展望だ。もう少しで小仙丈ヶ岳というところで9時30分引き返すことにした。 下っていると足が痛みだし、頭も痛み出した。12時20分北沢峠到着。調子が悪いと言いながら6時間半の行動だ。 バスで仙流荘に戻る途中、猿の集団に出くわした。 仙流荘到着。やれやれ。温泉に浸かり、食事をし、お土産を買い帰路に着いた。

結び

最後までご覧いただきありがとうございます。
今回の山行では体力の衰えを実感した。体力を維持するための日常の生活の仕方と、山行時に荷物を軽くするなど体への負担軽減の工夫が必要だ。 南アルプスへの山行は北アルプスや中央アルプスへの山行同様大きな感動をもたらしてくれる。年齢を重ね体力が低下してきたとは言え、山旅を諦めてしまうのはまだ早いな。



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