むさしの逍遥会は登山、ハイキング、街歩きを楽しむ中高年グループです。

山旅、北アルプス

  1. ホーム(目次) »
  2. 登山 北アルプス 白馬三山~朝日岳

白馬三山・朝日岳


地域北アルプス 白馬三山、朝日岳
コースJR白馬駅~バスにて猿倉荘(泊)
~小日向のコル~杓子沢~白馬鑓(やり)温泉小屋(泊)
~鑓ヶ岳~杓子岳~白馬山荘(泊)
~白馬岳~三国境~雪倉岳~白馬水平道~朝日小屋(泊)
~朝日岳~五輪尾根~兵馬ノ平~白馬岳蓮華温泉ロッジ(泊)
~バスにてJR平岩駅
実施日2012年8月26日~8月31日
歩行時間(休憩含む)33時間40分(4日間)
天候各コース報告を参照
更新ページ下の目次を廃止。「活動の履歴はこちら」ボタンを追加。

コース概要

北アルプス北部の白馬三山(鑓ヶ岳2903m、杓子(しゃくし)岳2812m、白馬岳2932m)を縦走し高山植物を楽しむ。静かな山旅が期待できる朝日岳(2418m)を巡り、 蓮華温泉で疲れを癒す。

白馬、朝日地図、高低図

初日 白馬駅~猿倉荘

1年ぶりの北ア、白馬方面は初めてだ。16時過ぎに猿倉荘に着いた。バスは猿倉荘のすぐ下まで入る。宿泊している登山客は数名だった。

猿倉荘
猿倉荘

空いていた。大雪渓を行く人はこの上の白馬尻まで行って宿泊するようだ。

猿倉荘の夕食
猿倉荘の夕食

おかずのボリュームがある。食事をしていたのは私一人だったが、遅れて九州の方が1名来た。


⇑ このページの先頭へ

2日目 猿倉荘~杓子沢~白馬鑓温泉小屋

晴れ 6:55猿倉荘出発
ここ猿倉荘まではバスが入っているが、一般車の駐車場もある。多くの登山者がここまで車で来て、登山を開始している。 コースは大雪渓に向かう人が多く、私のように鑓温泉に向かうコースをとる人は少数派だ。
最初は森林の中、そこを抜けて等高線を少しずつ上がって行く感じで尾根を登り、谷を横断した。雪渓、大きな岩、お花畑、 水の音、風の香り。今年は例年よりも雪が多いとかで、雪渓の規模も大きいのか雪田も残っている。この非日常、贅沢な時間だ。 下りの人とたくさんすれ違った。
12:30鑓温泉小屋着。温泉小屋も人が多い。
温泉は硫黄泉、熱い、45度以上ありそうだ。熱さにはすぐ慣れるが長湯は無理。首まで浸かっている人はほとんどいない。 疲れた体に気持ち良かった。テント場が小屋の下にあり、一人で来ている白人、若い女性、60才位の男性がいた。 自由人の集まりだ。

鑓温泉への分岐
鑓温泉への分岐

右へ行くと大雪渓、まっすぐ行くと鑓温泉


雪渓と雪田
雪渓と雪田

森林を抜けると展望が良くなり雪渓と雪田が顔を出す。


谷を埋めた雪渓
谷を埋めた雪渓

高度を上げると大きな雪渓が見えて来る。


対岸の谷を横断する登山道
対岸の谷を横断する登山道

下山してくる登山者が見える。

たたずむ人
たたずむ人

この人写真を撮っていました。


谷を横断
谷を横断

登山道が谷を横断している。すぐ下流に大きな雪の塊。

お花畑
お花畑

雪が融けた部分にお花畑が広がる。


鑓温泉小屋のテント場
鑓温泉小屋のテント場

鑓温泉小屋に到着。すぐ下にカラフルなテントが設営されている。

鑓温泉
鑓温泉

登山道からプールの様な温泉の一部が見える。人が入っていると丸見えだが、みなさん気にする様子もない。 女性専用の目隠しがしっかりした風呂もある。お湯はちょっと熱い。

この山行で出会った花たち

⇑ このページの先頭へ

3日目 鑓温泉小屋~鑓温泉の分岐~鑓ヶ岳~杓子岳~白馬山荘~白馬岳~白馬山荘

晴れ 6:35白馬鑓温泉小屋出発
鎖場も含む急な登りをゆっくり登って行く。周りはお花畑。この地域は本当に花が多い。その種類もだ。
上から下りて来る人が多い。白馬山頂の小屋に泊まった人、キャンプした人達だろう。
大出原(おいでっぱら)の手前で雷鳥の親子に会った。カメラを向けても逃げない。 人間は天敵ではないと認識しているのだろう。
9:53稜線に出た。南に天狗の小屋が見える。鑓ヶ岳に向かって高度を上げる。天狗への稜線の向こうに剱(つるぎ)が見える。立山も見える。 剱はいい形をした山だ。この山を見ると北アに来たなという実感が味わえる。
10:52鑓ヶ岳山頂着。展望が素晴らしい。手前から天狗ノ頭(あたま)、不帰ノ嶮(かえらずのけん)、~鹿島槍と続く、遠くに槍、穂高、これから行く杓子、白馬。来て良かった。
13:50白馬山荘着。荷物を置いて白馬岳山頂に向かう。途中雷鳥の親子に遭遇。今日2組目の親子だ。 頂上はあいにくの雲の中で視界まるで無し。14:40白馬山荘着。

稜線を見上げる
稜線を見上げる

いい天気、きつい登りが続く。

雷鳥の親子
雷鳥の親子

羽の色が土の色によく溶け込んでいる。


剱、立山
剱(つるぎ)、立山

鑓ヶ岳に向かう登りで振り返ると剱と立山


槍と穂高
槍と穂高

遠くに槍と雲に隠れた穂高

唐松、五竜、鹿島槍
唐松、五竜、鹿島槍

稜線の先に重なって見える。


杓子岳、白馬岳
杓子岳、白馬岳

鑓ヶ岳頂上からこれから行く杓子岳、白馬岳を望む。


旭岳
旭岳

白馬岳西の旭岳

白馬岳山頂
白馬岳山頂

生憎のガス、明日また来るからと思ったが、次の日もガスでした。


⇑ このページの先頭へ

4日目 白馬山荘~白馬岳~三国堺~雪倉岳~水平道分岐~朝日小屋

晴れのち曇り一時雨
7:00出発。白馬山荘出発時はうす曇り。20分ほどで頂上に着くがやっぱり曇り。雲が切れるのを待つか迷ったが、 今日の工程は7時間以上あることを考慮し前進。頂上には小学生と思われる子供2人を連れた親子がいた。 3000m近い山で小さな子供は珍しく印象に残る。北に向かい高度を落とすと雲を抜けたのか晴れてきた。 振り返ると白馬岳が良く見える。 右に向かうと白馬大池、左に向かうと雪倉岳、朝日岳となる三叉路が三国堺(さんごくざかい)だ。
雪倉岳方向に歩きだすと、人の数がガタっと減った。静かな山旅だ。雪渓を横断したり、花を撮りながらのんびり歩いた。 朝日岳と水平道の分岐近くで雨が降ってきた。雨具を着ける。しかし、すぐ雨は止んだ。歩いていると暑いので、雨具を脱いだ。 ああ、面倒だ。空模様が今ひとつはっきりしないので、朝日岳を通るのではなく、水平道を経由して朝日小屋に行くことにした。 ところがアップ、ダウンの連続で結構きつい。これで水平道なの?
15:20朝日小屋着。8時間20分の行動でした。

白馬山荘外観
白馬山荘外観

朝の山荘と山ガール

尾根道と家族連れ
尾根道と家族連れ

白馬岳頂上から三国堺に向け尾根道を行く家族連れ


白馬岳
白馬岳

高度を下げ振り返ると白馬岳が良く見えた。

富士山
富士山

遠くに富士山が見えた。


三国堺
三国堺

左に行くと朝日岳、ほとんどの人は右の白馬大池に進む。


小蓮華山
小蓮華山

三国堺から白馬大池に向かうなだらかな稜線と途中にある小蓮華山。沢山の人が見える。


雪倉岳に向かう道
雪倉岳に向かう道

人の影がない、静かな山旅。


雪倉岳からの下降
雪倉岳からの下降

雪倉岳を過ぎ朝日岳へ向かう。先行者が2名見える。

雪倉池
雪倉池

登山道の右側にハート型の池


小桜ヶ原
小桜ヶ原

平坦な木道の向こうに朝日岳を望む。

朝日小屋
朝日小屋

着きました。8時間20分の行動時間でした。小屋の前はキャンプ場になっている。


朝日小屋の夕食
朝日小屋の夕食

豪華夕食。赤ワインが付く。

女将
女将

朝日小屋の女将、笑顔が素敵だ。女将の頭の上に夕食とお弁当の説明書きがある。


朝日小屋へは予約の連絡を入れておいたので、部屋と布団の場所が決まっていた。室内はリフォームして間もないのか新しく清潔な印象だ。 トイレは水をドドーと流せる水洗トイレで山小屋にしてはとても珍しい。水が豊富なんだな。驚きは夕食で、おかずの種類が多く、 しかも手間がかかっている。ちょっとした旅館のようだ。ワインも付いている。
もっと驚いたことがあった。食事の時、隣に座った男性が、以前山行で知り合った人だったのだ。2009年8月に表銀座から槍ヶ岳を目指した時、 JR穂高駅からタクシーに相乗りし中房温泉まで行き、燕(つばくろ)山荘、ヒュッテ西岳と一緒に宿泊した人だった。なんという偶然。 但し彼は私のことをぼんやりとしか覚えていなかったようだが。

⇑ このページの先頭へ

5日目 朝日小屋~朝日岳~白高知~花園三角点~白高知沢出会~瀬戸川出会~兵馬ノ平~白馬岳蓮華温泉ロッジ

曇のち雨のち晴れのち雨 5:50出発。
蓮華温泉に向かうコース上にはこの朝、朝日小屋を出発した何組かの登山者が歩いている。誰かが休んでいるとその人たちに追いつき、 自分が休んでいるとその人達に追い抜かれるということを繰り返しているうちに、仲間意識みたいなものが生まれてくる。 中に70台の夫婦がいて歩みが遅い。コース上の登山者は彼らのことを気遣っていた。この70台の夫婦はカメラを持っていなかった。 最近は山にはカメラを持参しないとのこと。途中ですれ違ったグループは腰を下ろしスケッチをしていた。 こういう自然との接し方もいいなと思った。

朝日岳
朝日岳

今日登る朝日岳を小屋の前から望む。曇っている。

朝日小屋
朝日小屋

朝日岳に向かう途中、赤い屋根の朝日小屋を振返る。登山道は歩きやすい。


朝日岳山頂
朝日岳山頂

1時間ほどで朝日岳山頂に着いた。昨日の白馬岳山頂に続きガスに覆われている。

吹上のコル
吹上のコル

ここを北に進むと日本海、親不知(おやしらず)に出る。立っている人は2009年表銀座以来偶然再会した男性。


五輪尾根
五輪尾根

広い尾根歩き。前方を70代夫婦が先行する。この開放感。


五輪尾根
五輪尾根

進行方向左に広がっている草原

五輪尾根
五輪尾根

ゆっくり下っていく尾根道。前方に2組のパーティー。


白高知沢出合
白高知沢出合

ここまで森の中の急な下り。頑丈な橋を渡り対岸へ行く。

瀬戸川出合
瀬戸川出合

この橋を渡ると雨が本格的に降って来た。橋の先は足元のぬかる登り。


蓮華温泉ロッジ
蓮華温泉ロッジ

沼地の中の自然歩道を抜けるとロッジに着いた。

蓮華温泉ロッジの夕食
蓮華温泉ロッジの夕食

冷たい生ビール、焼き肉。単独行者同志で食卓を囲み盛り上がった。


途中雨に降られたが、蓮華温泉に近づき自然歩道に差し掛かる頃に雨は上がった。ほどなく蓮華温泉に着いた。 11時間40分の行動時間だった。朝日小屋を出発した他の登山者も三々五々到着した。
温泉に浸かり、着替えてさっぱりした。ここは車が入るので食事は良く生ビールもある。 他の登山者とビールで乾杯し、山の話しで盛り上がった。いい山行だったな。

⇑ このページの先頭へ

6日目 白馬岳蓮華温泉ロッジ~バスでJR平岩駅

晴れ。
今日は温泉に入って帰るだけなのだが、おなかが緩い。熱がある。野趣溢れる温泉が周りにいくつかあり、それを巡りたかったが その気になれない。宿のスタッフにお願いしバスの時間まで大広間で寝かしてもらった。急性の腸炎かな。生水をだいぶ飲んだからな。 下山した後で良かったとも言えるが。今日は写真ありません。

結び

最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、コースからの風景、花、山小屋、食事、出会った人みんな良かった。特に花の種類、量には特筆すべきものがある。また来たい!



⇑ このページの先頭へ