むさしの逍遥会は登山、ハイキング、街歩きを楽しむ中高年グループです。

山旅、北アルプス

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鹿島槍ヶ岳・五竜岳


地域北アルプス 爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳
コースJR信濃大町駅~バスにて扇沢~種池山荘(泊)
~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~八峰キレット小屋(泊)
~五竜岳~五竜山荘(泊)
~遠見尾根~テレキャビンアルプス平駅~JR神城駅
実施日2011年9月7日(水)~10日(土)
歩行時間(休憩含む)22時間45分(4日間)
天候各コース報告を参照
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コース概要

北アルプス北部後立山連峰、扇谷をスタートし爺ヶ岳2670m、鹿島槍ヶ岳2889m、八峰キレット、五竜岳2814mと縦走する。西にそびえる剱、立山の景色を楽しみ、遠見尾根から下山する。

爺、鹿島槍、五竜コース地図、高低図

初日 扇沢~種池山荘

晴れ。快適な登山だ。
途中、地元の中学2年生の団体とすれ違った。この団体が前日種池山荘に宿泊していたので、山荘の依頼で出発を1日遅らせたのだ。 中学生はほとんどが登山靴にジャージであった。足元はしっかりしているんだな。
9月上旬の平日なのだが、山荘はお客が多かった。

柏原新道登山道入り口
柏原新道登山道入り口

柏原新道入口。扇谷から舗装道路を15分ほど下ってきたところ。

柏原新道途中
柏原新道途中

稜線に種池山荘が小さく見える。


柏原新道を振り返る
柏原新道を振り返る

もう稜線の近くという所で振り返ると富士が見えた。

種池山荘
種池山荘

朝の種池山荘


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2日目 種池山荘~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~八峰キレット小屋

晴れ 6:15種池山荘出発
高度を上げるにつれ、西に剱、立山、南に槍、穂高がだんだんと良く見えるようになり、嬉しさも大きくなってくる。 特に剱はよく見えた。贅沢な風景だ。
爺、鹿島槍南峰への登山者は多いが、北峰へ向かう人は大幅に減り、さらに八峰キレットに向かう人はほとんどいない。 種池で知り合った単独行者Aさんと前後しながら進む。

富士
富士

朝6時10分、望遠で捉えました。


針ノ木岳
針ノ木岳

針ノ木、蓮華が南に見える。


剱岳
剱岳

北の爺ヶ岳に向かい高度を上げて行くと西に剱岳が大きく見えてくる。


鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳

進行方向に鹿島槍の全体像が見えてきた。冷池山荘の赤い屋根が見える。


立山
立山

剱の左に立山が見える。スターが揃った。下の赤い屋根は種池山荘。種池山荘から南方向への縦走も楽しそうだ。


鹿島槍北峰
鹿島槍北峰

鹿島槍南峰頂上から北峰を望む。雪田が残っている。


八峰キレットへの道
八峰キレットへの道

八峰キレット小屋が中央付近に小さく見える。急激に高度を落とす道。


アラ沢の雪渓
アラ沢の雪渓

鹿島槍東に流れるアラ沢に残る雪渓

鹿島槍南峰
鹿島槍南峰

北峰から見た南峰


鹿島槍北峰
鹿島槍北峰

八峰キレットへのルートから北峰を振り返る。


八峰キレットへの道
八峰キレットへの道

急激に高度を落とす道を行く。


八峰キレット
八峰キレット

トラバースに梯子が渡してある。左はストンと落ちている。


トラバース
トラバース

足元がない。鎖を掴かみ靴底のフリクションで通過。


八峰キレット小屋
八峰キレット小屋

やれやれ、到着


八峰キレット小屋は鹿島槍北峰から見ると、すぐ足元にあるように見える。しかしコースタイムは2時間20分であり、難コースと言っていいだろう。 北峰から八峰キレットへのコースは急な下り、痩せた尾根、急な登りが続き、梯子、鎖の連続だ。特に鎖が多用されている。 最初に現れた鎖の末端で全てのフリクションを失いスリップ、背中から落ちた。1メートル位の滑落でリュックが下敷きになり右膝にかすり傷程度、 我ながらいやになる。気を落ち着かせて前進した。鎖に掴まり靴底のフリクションでトラバースするルートがあり、一般の登山道とは思えない。 人が少ない理由がわかった気がした。3点支持等の岩場の基本技術、体の柔軟さ、腕の力や掴む力等の体力、それに経験が必要だ。
八峰キレット小屋はお客は30人位。年齢層が種池よりグッと若い。夕食はAさんと一緒に摂った。

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3日目 八峰キレット小屋~五竜岳~五竜山荘

霧のち雨
天気が今ひとつ。小屋のスタッフに聞くとこれからもっと悪くなるという。雨具を身に着け6:35出発。 小屋の前から急な登り、狭い足場、鎖、しかも岩は濡れている。

雲と雨
雲と雨

雲と雨の稜線

雲と雨
雲と雨

雲と雨の稜線


ゴジラ
ゴジラ

G4かG5にいたゴジラ型岩峰、空に向かって吠えている?



高度を下げると晴れて、高度を上げると雨になる。痩せた尾根を鎖、梯子を頼りに登下降だ。 五竜の上りでG5に差し掛かり休憩。歩き始めようとして、ストックを持とうとしたら1本落としてしまった。 あっという間に数10メートル落下し岩に引っかかっている。環境に良くないとは思ったが、あのストックは諦めた。気を取り直して出発。岩場を過ぎると鎖とザレ場だ。 登りは何とかなるが、下りは濡れていて嫌だろうなと思った。
五竜の頂上に着いた。ガスで周りは何も見えない。ここから五竜山荘までは雨で岩が濡れているせいか思ったより厳しい。 大きな岩に鎖が横に回している箇所は、指が鎖と岩に挟まれ辛かった。視界も悪い。メガネを外し、裸眼で歩いた。いくら歩いても、 小屋に着かない錯覚にとらわれた。ガスの間に鳥居のような見覚えのあるオブジェを見つけた。五竜山荘のものだ。思わず万歳をしてしまった。 今日は唐松山荘まで行く予定だったが、疲労が大きくここで行動終了とした。
夕食前に単独行者4名が集まり情報交換をした。3名はキレット方面から、1名は唐松方面からだったが、楽しい時間だった。

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4日目 五竜山荘~遠見尾根~アルプス平駅

曇りのち晴れ 7:00五竜山荘出発
白岳で唐松方面へ行くAさんと別れた。出発する時は曇っていたが、高度を下げるに連れて雲の切れ間から 五竜、鹿島槍が顔を見せるようになった。今度来る時は晴れてくれ。

五竜山荘
五竜山荘

小生、もやで薄ぼんやりしている。

遠見尾根
遠見尾根

遠見尾根を下り始めたら雲が切れてきた。


鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳

薄い雲の向こうの鹿島槍。爺ヶ岳から見るのとは違った形だ。

チシマギキョウ
チシマギキョウ

花びらが閉じている。


白岳
白岳

だいぶ高度を下げたところ。五竜山荘が鞍部に見える。

パラグライダー
パラグライダー

アルプス平駅の近くまで下りてくると、パラグライダーが悠々と飛んでいた。(右上)


遠見尾根を下っていると、パラグライダーが何機か飛んでいるのを見た。気持ちいいだろうな。 今日は土曜のせいか登ってくる人とたくさんすれ違う。ミニスカートの山ガールグループもいた。 11:15テレキャビン アルプス平駅着。 ゴンドラの登り口付近ではプールを使ってモーグルの練習をしている人たちを見た。みんないろんな楽しみ方をしているんだな。

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結び

最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、3日目に雨に降られたことから3日目の写真が極端に少ない状態となりました。カメラに防水性能がないことが ひとつの原因です。また、安全に歩くことにかなりのパワーを使ったこともあります。 もう少し撮影に対する意識を持たないといけないなと感じています。



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